メッセージ
〈任期付助教〉YA
卒業:聖マリアンナ医科大学医学部
出身:長野県
麻酔科を選んだ理由
全身管理を学びたい
以前に腫瘍免疫の基礎研究をしていた経験から、学生の頃は医師になったら腫瘍に関わる科に入局したいと考えていました。しかし、いざ研修が始まり色々な科を回る中で、腫瘍を専門とする前に全身管理を学んでみたいと思うようになりました。
そう考えるきっかけとなったのは麻酔科での2ヶ月間ローテーションでした。麻酔科研修はまず、術前に患者さんの病態や合併症、術式を把握し、どういう麻酔管理をするかオーベンの先生と相談し計画します。計画通り何事もなく無事手術を終えられることもありますが、術中の急激な血圧低下や換気低下、尿量不足など色々な問題が起こることも少なくなく、原因を考え素早く対応しなければなりません。
最初は、オーベンの先生に指摘されて初めて問題に気付いて慌てたりし悩んだりしましたが、段々と自分なりに原因を考え問題解決できるようになってくると麻酔が面白いと思うようになり、麻酔科で全身管理の勉強をしようと入局を決めました。
内科的視点も鍛えられる
入局した今でも、患者・麻酔・手術の3 つの背景から問題を抽出し原因を考え解決するという考え方を身につけるため勉強しなければならず大変ですが、患者さんから「痛くなかったよ、麻酔って凄いね」と言われると嬉しいですし、やる気になります。また糖尿病や高血圧といった内科疾患を合併している症例も多いため、内科的視点を鍛えられることも魅力です。
聖マリアンナ医科大学麻酔科の魅力
経験値が上がる・相談しやすい雰囲気
聖マリアンナ医科大学麻酔科は、症例数が多く、難しい症例も含め様々な経験を積むことができます。
また薬剤師、看護師、臨床工学技師といった他職種のスタッフの皆さんも気さくで相談しやすい雰囲気もとても良いと思います。
今後の目標
疼痛管理の分野を深めたい
今後は手術麻酔だけでなく、神経ブロックや無痛分娩といった疼痛管理の分野も勉強したいと考えています。将来は、手術麻酔や集中治療を極めたいと思う一方で、麻酔科で学んだ全身管理や疼痛管理などの知識を生かし腫瘍の分野で働きたいなとも思っています。
このように、学んだことを無駄にせず将来色々なことにチャレンジできるもの麻酔科の魅力のひとつだと思います。