メッセージ
〈助教〉SM
卒業:聖マリアンナ医科大学医学部
出身:千葉県(チーバくんの眼のあたり)
麻酔科を選んだ理由
漠然とした医師像、麻酔科なんて選択肢になかった!
このページをご覧になっている研修医の方、または医学生の方は、どうして医師になろうと思いましたか?家の医業を継ぐため、病気が大切な人を連れ去ったから、TVドラマや漫画でかっこいいお医者さんの姿に憧れた…などなど、誰しも医師を志した何かしらのきっかけがあることと思います。そしてそのきっかけや様々な出会い、出来事を経ていくうちに、「○○科の医師になりたいな」と思い始めることでしょう。しかし多くの人は研修を進めていくと「○○科と△△科、どっちにしよう…」と複数の診療科が候補に挙がり、それでも何とかして最終的には1つの診療科に決めなければなりません。
私も診療科選びに難渋したことを、今でも鮮明に覚えています。そもそも医師を志したきっかけは“人の人生に関わる仕事がしたい”と思ったからなので、何科に進むかは考えていませんでした。強いて言うなら高校生の時に放送していたコード・ブルーの出演者が全員素敵だったから、“救急医ってかっこいいなー”と思ったくらいです。
麻酔科は初期臨床研修の必修科目だったので、私は研修医1年目に聖マリアンナ医科大学病院の麻酔科をローテーションしました。初めは実のところ麻酔科に興味が無かったのですが、研修が進むうちに“結構面白いかも?”と惹かれ始めました。
それから2年間の間、迷う診療科の中に麻酔科は残り続けました。最終的に麻酔科・内科・精神科の3つで悩むことになりました。
どうして医師になりたかったんだっけ・・・
寝ても覚めても何科に進むかを考える日々が続きました。ついに診療科を決定する〆切の前日になってしまい、どうにか答えを出さなければいけなくなってしまった時、私はそもそも“何故医師を志したのか” ―その原点に振り返ってみることにしました。“人の人生に関わる仕事がしたい”と思ったこと、憧れだけだったかもしれないけれど“救急医ってかっこいい”と思ったこと。
“それって麻酔科が一番近いかも?”
麻酔科は手術という人生でも大きいイベントの中で患者さんと関わることができること。
麻酔科の医師は救急・集中治療領域の診療を担うこともあること。
麻酔科は赤ちゃんから高齢者まで幅広く診療できること。
そう、自分の医師を志したきっかけを回顧すると、答えが“麻酔科”になったのです。
皆さんの原点は?
今、このページをご覧になっている方で、他の診療科と麻酔科で迷っている方がいたら、是非ご自身の原点に立ち返ってみてください。“何故医師を志したのか”―その中に答えがあるかもしれません。そして、その答えが“麻酔科”になった時、私たちはお待ちしています。